ROCKSTEADYな日々を求める

日々の音楽、本、漫画、アニメ、阪神、食べ物などつらつらと。

【本】井上真偽-探偵が早過ぎる(ネタバレ)

こちら上下巻に別れてまして、上が5月、下が7月の発売でした。上のサイン本があったので購入。きっとすぐ続きが読みたくなるから、下が出たら上下まとめて読もう!と下の発売を待ってました。下のサイン本は買えなかったー!くやしぃぃぃ。が、上下まとめて読んだ決断は正しかった!

 

いやぁおもしろかった。まさに探偵が早すぎる。現代日本を舞台としながら浮世離れした世界観はまさにメフィスト!いやまぁタイガなんだけど、メフィスト作家だからね。笑

まず名前がすごい。ネーミングセンスがおっつかないけどクセになる。朱鳥の子供達は頭文字がマ、ミ、ム、メだけどモがいない!気になる!メルリって名前可愛い。

 

トーリーは巨額の遺産(5兆!)の遺産を狙う一族からの襲撃を探偵が事前に撃破するというもの。悪い奴らがスコーン!とやられるのでおもしろい。今までありそうでなかったですね。

ザコから始まり、ラスボスの末妹・天后様までひっちゃかめっちゃか。この天后様が天性の人たらしとのことで、どんなエグい手で来るかと楽しみにしてました。が、しかしどんでん返しはその場にいた天后は本物の天后様じゃありませんでした…というぐらい。一華の友だちふたりのうち一人を懐柔ぐらいしてると思ってたのに…残念。敵はもうちょいゲスい攻撃してきても良かったかなぁと思います。

 

けど読みやすくて面白かったのでとても満足です。橋田いいですね。

しかし探偵の名前、千曲川光って三途川理みたいだよね!

 

【本】麻耶雄嵩-さよなら神様(ネタバレ)

本作は神様ゲームの続編…ですが別に神様ゲーム読んでなくても問題ないかと。そもそも神様ゲーム講談社でさよなら神様は文春だからね。

 

いやぁおもしろかったです。麻耶雄嵩ってる。麻耶雄嵩話はそんなに数は読んでないですが…)なんか妙にスッキリしない、もやもやイヤな感じ。隻眼の少女はスパーッン!とすっきりイヤな感じ!だったんですけどね。笑

 

途中で主人公は女子だと気付きましたが、別にだからそれがどうしたみたいにしれっと明かすし、それが別にストーリーに影響しないっていうね…

 

しかしね、まぁ各話はもちろんおもしろいんですが、この本は終わり方がすごい。ほんとすごい。なんて終わり方するんだ。こんなの普通の人には書けないよ。笑

【漫画】恋と嘘1〜6巻(ネタバレ)

ずっと恋と嘘の感想は書きたかったんだけど、うだうだしてたらアニメ化してしまった。笑

というわけで6巻までのネタバレ大アリ感想です。ちなみに週マガ31号の仁坂の姪っ子が主人公の10年後の話のネタバレもありますのでご注意を。

 

さて、いきなりですが私は高崎さん派です。もうなんていうかね、いちご100%のトラウマというか思い出があるので主人公には初志貫徹してほしいんですよ。

なーんですがやはり主人公はふらふらしますねぇ。まぁそうしないとストーリーにならんわけですが…。しかしもっとしっかりせんもんかね…。高崎さんと会ってる時は高崎さんスキー!莉々奈といるときは莉々奈スキー!ってアホか。高崎さんも莉々奈も(仁坂も)ネジのどこがいいのかねー?特別なエピソードがあり恋をした高崎さんと、科学の赤い糸の相手莉々奈ってことだよなぁ。ネジと莉々奈見てると政府通知って馬鹿に出来ない制度だってことを見せつけられますね。個人的にはそんなもの跳ね除けて高崎さんと結ばれてほしいです。じゃないと結局科学と政府の力に屈するオチになるわけで、どんな紆余曲折があろうとそんな話読みたくないし。

 

政府通知ですが、申し込み自体は強制ではない旨が5巻20話に出て来ます。が、親自体がゆかり婚だったりゆかり婚にあらずは人にあらずみたいな風潮なようなので強制ではないというのは建前で、親の意思で子供の頃に書類を出されてしまうのでしょう。このページで気になるのは都市伝説の部分ですね。特殊政府通知の部分。もしかすると高崎さんか仁坂、もしくはどちらも関係あるのかもですね。

政府通知について心と体の性が一致しない人や、同性が好きな人、そもそも人を愛せない人、障害者の人とかこの場合どうすんだみたいな疑問もある。なんせ主人公がなーんも考えてないあっぱっぱーなので必要な情報が全然出てこない!政府通知ってなんなんでしょうね…まだ謎が多いしこんなん本当に実在したら怖すぎる。

 

謎といえば高崎さんも本心が見えきらん。ネジのこと好きなのは本当っぽいんだけどなにか抱えてる。6巻26話で守りたいもの、ネジと同じくらい大事なものがあると言っていますがそこがキモなんでしょうなぁ。しかしこれに対するネジの返しは頂けません。「それは僕と莉々奈より大事なもの?」というのは自分たちのことを驕りすぎですアウト。高崎さんと仁坂も知ってることがあるけど言えない→何も知らないネジと莉々奈が空回りって感じですね。

 

高崎さん派だと冒頭に言いましたが、好きなのは仁坂です。笑

ムサヲ先生も仁坂描きやすそうですよね。仁坂はネジが好きなんだろうなぁ。厚労省のお偉いさんと繋がりもあるようで特殊政府通知絡みなのかなんなのか…。仁坂は政府通知拒否してるか申し込んでないと思うんですよね。俺には政府通知来ないって言ってたし。ちなみに厚労省のお偉いさんは高崎さんとも面識があるのでこの辺も理由が気になる。

ちなみにお母さんの苗字が仁坂でお父さんは木戸だから婿養子なんだね。お父さん身長伸びたよね〜〜〜。笑

 

んで、週マガの10年後漫画についてです。10年後の4人が出て来ますが、莉々奈も高崎さんもネジも左手薬指に指輪をしています。そしてなんとよく見ると仁坂も左手薬指に指輪してるんです。ネジに至っては自分の子と思しき男の子を抱っこしてますが、この子見たときにもうね、高崎さんルートだああああああ!と思いましたね。正直、高崎さんのCVが花澤香菜の時点で高崎さんルートだなと思いました。とは言いつつ、ネジにソックリなのでネジ似だということでゴリ押せばルート変更は不可ではない…けどちびネジくんは高崎さんにも高崎さんにソックリな弟にも似てるんだよーほんとー!指輪もね、よく見るとネジと高崎さんのやつ似てるんだよ…。

あと仁坂の指輪ですよ…相手誰なんだろう。莉々奈?って一瞬思ったけど違うよなー仲の良い姪っ子が嫁と会ったことないって不自然だし。しかしまだ結婚してない可能性もあるか。なんせ職業が俳優さんですから!これはロミジュリで目覚めたんだな、きっと。

しかし仁坂ゆりにゃんのDNAはすごい。孫に隔世遺伝してる。お父さんもお母さんも髪の毛色素薄そうなのに黒髪とパッチリつり目は祖母とおじ譲りってことですな…かわいい。

残念なのは莉々奈登場シーンで指輪描き忘れてるところ。ムサヲ先生忙しいんだネ。

 

長々と書いたけどまだまだ分からんこと多いしマンガボックスの更新ページめっちゃ少ないしなかなか話が進まない!原作はまだまだ終わらなそうな中、アニメはどうやってオチつけんのか気になるし。アニメといえばキスシーンは流石に無音でしたね。笑

 

【本】日野草-死者ノ棘(ネタバレ)

日野草はGIVERがすごく好みだったので今個人的にイチオシです。

今回の死者ノ棘もあらすじ読むだけでブラック感むんむんなので楽しみにしてました。が、最初行った本屋(デカめ)に置いてなかったんですよね。在庫検索したらあったんですけど置いてある場所になかったっていう…二つ目の本屋(更にデカめ)で無事見つけました。

 

人の死期が見えてかつ他人の肉体を奪う力を与えることができる玉緒という謎の男が主人公です。

1話目「恋の最果て」はこの物語のイントロダクションのような話。玉緒の能力やルールなどの説明と共に、はいはいそうなるよねーこれ系の話であるあるーというお手本のような話です。

2話目「通り魔志望」では2話目にしていきなり変化球。玉緒が声をかけた人に他人の肉体を奪って寿命を延ばすか決断をさせますが、いきなりそのルールに当てはまらない話になります。が、このルールは玉緒が自分でもうけたもので、玉緒の気まぐれ次第なんでしょうね。この話がいちばん面白かったかな。可哀想な人いないし。

3話目「八月、少年」ね、これがいちばんキツい。主人公の少年は入れ替わったあとどうするんだ。少年(自分)を殺した罪で捕まり、結局助けに行った女の子とは離れ離れになるじゃないか…。少年は是非手帳を受け取って中身見てほしかったですね。今後手帳の中身だけで1話書けると思います。

4話目「この手の焔」は胸糞悪いわ。こういう選択をする人もいるってことやね。話のバリエーションとしてはアリ。

5話目「探偵と助手」は最後の話なのでひねってくるとは思ったけどもうひとひねりほしかったかなぁ。まぁしかし時間差でってのはおもしろかったし、1話目に出てきたオッサン(体はオネーサンだけど)も出来てまぁいい感じにまとめたね。

 

全体的に面白く読ませて頂いたんですが、まだネタを隠し持ってて敢えて書き切らないようにしてるのかな?という印象。もっと突き抜けたインパクトある話も書けただろうに。この設定だといろんな話が作れそうなので続編にも期待ですね。

 

ところで表紙を描かれている六七質さん好きなんです。大好きな柴村仁の市シリーズの表紙も描かれています。背景が細かくてほんと綺麗。

【本、漫画】城平京、片瀬茶柴-虚構推理(ネタバレ)

虚構推理というか鋼人七瀬編の漫画が6巻で完結したのでやっと感想書けます!

虚構推理は漫画から入り、我慢できずに小説を読んだという珍しいパターン。普段は小説から入り、よっぽどのことがないとコミカライズには手を出さないのです。

 

私が読んだ数少ない小説のコミカライズと比べるととても丁寧にコミカライズされていると思います。むしろ漫画の方がちょっと詳しいというか。一番違う部分は冒頭の琴子と九郎先輩が出会うところにエピソードが追加されています。小説だとさらっと人魚と件の交じり物であると伝えていますが、漫画の方はインパクトがあります。あの見開きゴマの衝撃はすごい。あのあとの淡々とした九郎先輩がもう、ね。ギャップがね。

後は大きな違いはないかなぁ。九郎先輩の飲み物がペットボトルだったのが缶になってたりとか…科白も基本そのままだけど小説の語尾の「っ」が減ってるとか。あ、あとは鋼人七瀬倒したあとの妖怪たちのリアクションが違うかな。小説だと遠巻きに見て喜んでますが漫画だと琴子を胴上げします。胴上げされてる琴子も可愛いし、九郎先輩が近寄ったらササッと遠のき九郎先輩が琴子をキャッチするのもとても良いです。

ちなみに私が一番好きな科白は紗季さんの「これはひどい嘘だ」です。このコマは汎用性が高いぞ!

 

私は3巻まで漫画が出た時点で小説を読んだのですが、コミカライズでとても楽しみにしている場面がありました。それはホテルで鋼人七瀬対策を練っている琴子に九郎先輩がチョコを食べさせるシーンです。『岩永はそのまま指ごと口にして、』の部分。ちょっとエロく描いてくると思ったんですが結構アッサリ…指ごと口に入れてナイ…(´・ω・`)

しかしまぁ茶柴先生の画力の高さは素晴らしいです。むしろこの人今までどこで何してたの?突然こんな人連れてくるなんて講談社すごくね?と感心しきりなのです。琴子が最高に可愛い。服も可愛い。

もう一つコミカライズで楽しみにしていたのはもちろん最後のイワナガヒメのくだりです。これはもうほんま良かったですねーグッドです。九郎先輩たら突然デレるんだから!しかも無意識だぜこいつ!小説のときも「ひゃあああああ///」となりましたが、漫画でももちろんです。たまらん。なんだかんだ言って感がたまらないんですよ、このふたり。紗季さんがちょっと羨ましく思うのもわかる。

 

最後に私が突っ込みたいことはふたつ。

①長年成功しなかった人魚と件の交じり物の実験が同じ世代で九郎先輩と六花さんで成功したこと

②鋼人七瀬と戦う公園に誰も人が来ず目撃証言が出なかったこと

そもそも妖怪変化がいるのかとか件と人魚どうやって調達してんねんなどという野暮なことは言いません。笑

 

なななんと、虚構推理はこれで終わらないらしく漫画は続くし小説も平行で書き下ろされるとか。嬉しい!可能であれば小説はいきなり文庫にしてほしい〜!まだ詳細出てないけどタイガ文庫から出してくれないかなぁ。

【本】天袮涼-都知事探偵・漆原翔太郎(ネタバレ)

前作の議員探偵がおもしろかったので都知事探偵の発売待ってました!!

このねー表紙のイラスト好きなんですよ。こういうタッチのイラストの表紙増えたらいいのにね。最近はラノベじゃないのにラノベっぽい表紙が多いんだよなー。

 

で、これ買った時に議員探偵のときも新聞ぽい紙が挟まってて、今回も特別冊子付きってやつがあったんでそれ買ったんです。そしたら著者のサイン入りでビックリした。特別冊子付きとは書いてあったけど、サイン入りとは書いてなくて、これ気づかない人いるよなぁ、と。私はもしやと思い著者のツイッタで確認しました。笑

 

やっと内容についてですが、今作も前作と同じく短編ぽいですがつながって最後の最後に翔太郎がぶっ込みます。

雲井くんが相変わらず振り話されていますが、前作よりは少し学習しているようです。

雲井くんは翔太郎を天才か?馬鹿か?とずっとぐるぐるしてますが、間違いなく天才なのです。根が素直なので翔太郎自身のたまたま解けたんだよ、という言葉を信じてしまいます。まぁ実際翔太郎がどれだけ雲井くんのことをからかって楽しんでいるのかはわかりませんが、必要だと思っているから雲井くんにはそういう態度なんでしょうね。やや恐ろしいや。

最後の話が「辞職」なので、前作みたいに都知事やめて今度は何探偵になるの?!って思いましたがやめたのは翔太郎じゃなくて総理でした。よかったよかった。

このあと特に続きは出ていないようですが、面白いシリーズなので続刊が待たれます。

 

しかしこの都知事というキーワードが熱い中タイミングよく発売されましたね。ハードカバー発売時は猪瀬元知事が知事だったタイミングのようですが。

 

ところでこの著者の作品はこのシリーズしか読んでないのですが、伏線が伏線です!ってわかりやすいのはわざとなのかな。

 

 

【本】千早茜-男ともだち(ネタバレ)

サイン本だったので購入。普段ミステリしか読まないのでかなり珍しいチョイスです。千早茜は眠りの庭を読んだことありますご、こちらはミステリ(風味)でした。

 

さて内容について出すが、タイトルの通り「男ともだち」です。ともだちなんです。肉体関係ありません。

主人公の焦燥というか思いがガンガン伝わってきます。文章が上手なんでしょうね。 ずるずるしたワンピースとか独特の表現も女性作家ぽいです。わかるなぁ。笑

それとまさか舞台が京都だと思わなかったので風景描写も頭に入ってきてかなり入り込んでしまいました。冒頭に出たきたカフェはホーリーズカフェやろなぁ、とか。笑

 

男ともだちの話に戻りますが、結局最後はヤっちゃうんだろぉ〜?!と思ったのにヤらなかったな…。ハヤオが最後しんどそうだったからポックリ死んじゃうのかとも思ったけどそんなこともなかったし…。

 

うーん、男ともだち…ずるい響きだぜ!