ROCKSTEADYな日々を求める

日々の音楽、本、漫画、アニメ、阪神、食べ物などつらつらと。

【本】神宮司いずみ-降車五階の天才たち(ネタバレ)

タイガです。サイン本だったので購入。タイガはサイン本が多いのであまり知らない作家さんとの出会いがあります。(サイン本だとついつい買ってしまう)

 

なんともタイガらしくておもしろかったです。主人公が通う高校にいる3人の天才と凡人の主人公の話。

話もまとまってて綺麗にオチてよかったんですが、序盤で福音が手紙を捨ててて、加藤さんの手紙と突き合わせできなかったことがもっと終盤にからんでくると思ってたんだかど特にそんなことなかったな…篠崎くんの本当の筆跡がわからんから手紙は加藤さんが書いたのでは?って福音が思ったぐらいかな。

 

加藤さんが多重人格というか内部でずっと自分が作り出した存在と会話してたってオチもおもしろかった。篠崎くんと会話してる風に見せかけて自分と会話してたんだねー。最後はリアルの友達ができたから消えてしまった。

天才たちは天才であるが故三者三様にもがいてるけどやはり高校生。大抵の大人(教師)はやりこめられるけど、大人の視点で彼らの視野の狭さを見てる大人もいる。加藤さんと渡部くんはゆっくりと凡人になっていくことを受け入れていくのかな。というか共学では県内トップとはいえ、抜群に文句なしの進学校じゃない高校の天才って時点で外野はちょっと(笑)を付けたくなりますな。

 

レミニセンスは意味知らなかったからYahoo!でググりました。

【本】秦建日子-アンフェアな国(ネタバレ)

アンフェアシリーズです〜。アンフェアはね〜特にドラマは見てないです。笑

本は全部持ってます。原作とドラマでは、安藤が生きてるか死んでるかがいちばん大きいのではないでしょうか…。まぁなんというか雪平は篠原涼子って感じじゃないんだよなぁ。篠原涼子じゃ濃すぎるというか…まぁドラマシリーズの話はもういいか。

 

まぁしかし雪平も丸くなったな…と。久々の続刊だったのであんま覚えてないんだけどね…。雪平って普通に上司に気ィ使ったり敬語で喋れたりするんだなぁって。笑

 

あらすじに"事件を追う雪平と仲間に悲劇が襲いかかり、"っていう文言があるんですわ。秦建日子さんは読者はこのあらすじ読んでから本文読むやろ〜って本文書いてるよね…。安藤が雪平に犬の散歩頼まれて雪平の家行っちゃうとか、悲劇ってこれ…安藤ついに死んじゃう!雪平狙ってる奴に間違えて殺されるヤツやー!って思ったよ。秦建日子さんはそういうことやりそうだからね…。けど悲劇は違う内容でした。てかサクッと死なすと思ったのに、林堂さんなんとか持ちこたえたのも意外だった。

 

この人の本の特徴だけど、なんか変なページ入れるの好きだよね…今回に関しては平岡のショックを黒ページ白抜き文字で表現してたけど別にいらんかったんちゃうかなぁと思いますね…。無理矢理変なページ入れなくていいのよ…。この後の話とかでこれきっかけで平岡が闇落ちして雪平と安藤になんかするってなったら意味のあるページかな、と思いますね。

 

この人の本も普段本読まない人がストレスなく読みやすい本って印象だなぁ。わかりやすい。湊かなえ松岡圭祐となんか足して適当に割った感じ。湊かなえとはまた違うムナクソ悪さがあるけど、このアンフェアな国は抑えめですね。

 

ちなみに最後の安藤のプロポーズに対しての雪平の答えは明言されてないですが、私の予想は「ノー」ですね。"雪平からの返事もシンプルで短かった。"とあるのと、中盤の林堂とのやりとりで"イエスかノーで答えろ"というのがあるのでそことかかってると思います。流れ的に雪平なら断りそうですし、何よりイエスよりノーの方が短いから。笑

【本】古野まほろ-ABX殺人事件(ネタバレ)

臨床真実士の2巻目です。サイン本だぜイェーイ!!タイガはサイン本多いね。うちにあるサイン本のタイガ率は結構高い。

 

しかしこのシリーズは読みやすい。これほんまに古野まほろ?ってぐらい読みやすい。この前に名探偵とシャーロキエンヌ読んでたから余計に読みやすい。唯花はなんてクセがないんだ!可愛い!読みやすい古野まほろはもちろん好きだが、クセがバリバリに出てると、ああ私今!古野まほろ読んでる!って感じでそれもまた好き。

 

トリックというかロジックが見事。前回とは全然違う趣の事件です。ABOとABXそうくるのね〜〜〜!って。ていうか犯人が気の毒すぎてな…うう。

 

まぁクセのない綺麗な古野まほろなのでどんな方にもこのシリーズはオススメです。3巻目も早く出て欲しいです。

今調べたらセーラー服シリーズの新刊(しかも文庫!)が11月下旬発売で、しかもこれ表紙はワイの大好きな茉莉衣さんでは?!茉莉衣さんと栄子さんですね…か、可愛い…!

【本】中山七里-月光のスティグマ(ネタバレ)

中山七里話だと結構読むので新刊ということで手にとってみました。あらすじもまぁまぁだったので購入。

 

ていうかあらすじと第1章までを読んだ限りだと、双子の美人姉妹の片割れが阪神大震災で死んで、そのまま主人公とは生き別れて、検察と政治家秘書という敵対する立場で再開して愛憎入り乱れてなんやかんやあって、やれ入れ替わってただの愛欲にまみれて欺くだのドロドロすると思ってたら微妙に違った。政治家の汚金の流れを探る主人公と、政治家をも裏で操る性悪腹黒女の話だと思ったんよ…。イメージとしては白夜行の雪穂。が、しかしそんなことはなく、ただの政治家を盲信する美人秘書なだけだったし、1周回って双子は入れ替わってなかった。ていうか双子の設定いったんか、これ?

挙げ句の果てに汚金の証拠を掴むためにアルジェリアまだ行ってテロに巻き込まれて女の方は死ぬとか話の展開が唐突すぎて…。なんか面白そうな材料はばらまかれてたんだけど、あまり活かされないまま終わってしまった…。

 

なんか思ってたのと違う感じでした。しりすぼみ感があるね…。

あとなんか読んでる途中に石持浅海感あるなぁと思いながら読んでいた。

【本】菅原和也-あなたは嘘を見抜けない(ネタバレ)

探偵が早すぎる(下)を買いに行ったときに、同じタイミングで発売されてました。表紙が水鏡推理シリーズの紺野真弓さんだったのと、タイトルと帯の「嘘つきたちの騙し合い」の文言に惹かれて購入。

 

一言で感想を言うと、「男はアホってはっきりわかんだね」

もう一言追加すると「嘘つきたちが…騙し…あってない!」

 

彼女が孤島廃墟ツアーに出かけて事故死してしまった彼氏視点から話が始まるわけですが、この彼氏がもう最初から彼女に騙されてるわけですよ。「裕樹くんとしてるのが一番気持ちいいし、幸せ」って、他のヤツとヤってなかったらこんな科白出てこないから!気付けよ…!と。んでまぁこの裕樹くんはどんどん狂っていって人殺しちゃったりなんだりするわけですが、捕まらず彼女の死の真相を明らかにすべく日常生活を送ってるんですね。…日本の警察無能すぎんだろ。

 

ストーリーはもうひとつ別の視点からも描かれます。こちらはまさに孤島廃墟ツアーを行なっています。普通ならね、ああ彼女殺されちゃったときの話なのかな…って思うんだけど、帯に「この真相、絶対予想不可能」とか書いてあると勘繰ってしか読めないわけですよ…。ははあ!これは叙述トリックで過去じゃなくて××のパターンのやつかな?!やっぱり△△かな?!とか思いながら読んでしまうわけですよ。帯に大ドンデン返し!とか、ラスト3行でひっくり返る!とかあまり書きすぎる帯は純粋な読書の邪魔だよなぁと常々思う。が、そうしないとあまり本買わない人に手に取ってもらえんのかね…普段買ってる人にはマイナスしかないけど。

まぁ話が逸れましたが、叙述トリックとしてはオーソドックスなパターンのやつでして、過去の話と見せかけてこっちの方が時系列が先の話でしたという。んで死んでたのは裕樹くんっていうね…。

 

絶対予想不可能!とか嘘つきたちの騙し合い!とか煽りすぎたせいで、あ…ウンせやな。みたいな読後感でした。ていうか騙しあってなかったし。思ってたんと違う!

あと一つ言いたいのは最後の最後でキャラモノになったね?!いきなり探偵の御城夕月だ!とか言われても…これ続くのかな?なんかそんな感じの終わり方に見えんこともない。

 

と、まぁつらつら書きましたが、帯のせいで過度な期待をしてしまってその落差はありしたが、面白く読めました。

【本】日野草-そのときまでの守護神(ネタバレ)

またまた日野草です。好きなんですよ!!

 

水曜日の11時に上野の地獄の門の前で盗んでほしいもののお願いをすると叶えてくれる泥像の守護神の噂。なんていうかこの人こういう限定されたシチュエーション好きですねー!ええ、私も好きです。

 

最近亡くなった芸術家のマネージャーが地獄の門の前で依頼するところから話が始まるんですが、私ね、この時点で芸術家殺した犯人コイツだなって思ったんですよ。そしたらね、合ってたんです。ははは。

どこまでが仕込みでどこまでが敵なのかって思ったけど全部仕込みでしたね。最後どう繋がるか楽しく読んだいたのですが、芸術家である姉を憎んでいた弟の描写がもう少しあるとよかったかなぁ。狐につままれたまま終わってるよね。笑

犯人の最後は哀れの一言です。

 

果たしてタイトルにある「そのとき」はくるんでしょうかね。美鳥ちゃんがんばってほしいね。