ROCKSTEADYな日々を求める

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【本】長沢樹-夏服パースペクティブ(ネタバレ)

樋口真由ちゃんシリーズ2作目ですねー。

もちろん消失グラデーションは読んでおります。

 

消失読んだのも2年ぐらい前だし、読み始めた時は全然気にしてなくて、解説読んでから気付いたんですが、この話は消失の前の話なんですね。

しかも学校かわってるし。

 

んで、本編ですが長い!こんなに長くする必要あったんかなぁ。

登場人物も多い割に最後の方は主要人物以外空気だし…。

事件は最後の方で起きてあっちゅう間に解決します。

冒頭に思わせぶりな事件があって、被害者たちは名前を変えて今は元気に生活していることが示唆されるのですが、その正体もなんかもやもやっと特に盛り上がりもなく突然判明します。(真壁梓は姉の方じゃなくて妹でしたっていういるのかいらんのかよくわからん驚きはありましたが。)

それぞれの動機もよくわかんないんだよなぁ。ピンとこないというか…。

しかし自分の左足切り落としてそれで殴るとか発想がすごいわ…。

 

とりあえず真由ちゃんは相変わらず可愛いので真由ちゃんを楽しむ小説ですね。

 

 

ていうか私は消失を読んでるので真由ちゃんが男の娘だって知った上で読んでいます。

んで遊佐渉くんも真由ちゃんの事情をわかってる風なので、てっきり男の娘だって知った上で好きなんだと思ってたんですが、押し倒してパンツに手突っ込んで初めて気付いてビックリ!みたいなシーンがあって、えーッ!知らなかったの?!こっちが逆にビックリするわ!!と思ってしまいました。

佐伯じゃ樋口は手に負えないとか言っといて、おま…お前ーーー!!!お前もじゃーい!

面白いのは、秋穂は序盤で真由ちゃんとお風呂に入ってるので男の娘だって知ってるとこ。真由ちゃんを気遣う男の娘だと知ってる秋穂と知らない遊佐で微妙に会話が成り立ってる。

これはきっと消失読んだ人向けの作者からのサプライズだと思うんだよね。遊佐は真由ちゃんが男の娘だって知ってると思っただろー!みたいな。

 

真由ちゃんシリーズは、あと冬空トランスがありますね。

まだ文庫化されてないってか夏服もやっと文庫化されたとこだから当分出なさそうなんで電子書籍買っちゃおうかなぁ。

遊佐とのその後の話もあるようなので。