【本】藤崎翔-神様の裏の顔(ネタバレ)
結構な本屋さんで平積みされてたり、話題!ってなってたので読んでみました。
神様のような清廉潔白な教師の葬式の参列者が独り語りでかわるがわる章が進んでいくスタイル。
話が進むにつれ、神様のようだった恩師には実は裏の顔があるのでは…?とだんだん話がキナ臭くなってきます。
まぁなんだ、湊かなえでよくあるやつだよ。
結構早い段階でキナ臭くなりはじめ、中盤あたりで神様には裏の顔があった…!ってなっちゃうので、残りの頁数考えたら違うオチなんだろうなぁと想像がつく。
この著者は元はお笑い芸人だったそうで、そういう色眼鏡のせいかときどきギャグが滑ってるのも気になる。
ただテンポはよくて読みやすいです。普段本読まない人も読みやすいのでは。知らんけど。
まぁしかし神様の仕業では?という悪事は結局娘の二重人格の妹が犯人でしたというオチでしたが、いささかご都合主義かなぁ。手口が杜撰な割に露見してないとことかちょっとツキすぎてるね。まぁこの小説の趣旨はそこにないと思うのでいいですが。
娘が二重人格で、ときどき妹も喋ってるということははたから見るとかなり情緒不安定な子だわな。笑
おろおろ喋ってたかと思うと、突然声を荒げたりするわけですから…ちょっと無理があるので妹は喋らさんで良かった気もする。
結局、神様のような清廉潔白な教師に裏の顔はなかったわけですが、教え子とニャンニャンしとったのだけは気持ち悪い。これだけで充分裏の顔だと思うけど…。