【本】一色さゆり-神の値段(ネタバレ)
このミス大賞だそうで、現代アートをテーマとしたアートビジネスミステリ(?)です。
現代アートのあれやこれやを教えててくれつつ、謎につつまれた売れっ子アーティストの画廊経営者が殺されて〜というストーリーなのですが、ちょっと犯人簡単すぎましたね…。
私は本を読むときに犯人は誰かとか考えずにそのまま読むんですが、流石に今回はわかってしまった…っていうかこいつしかいないんだよなぁ。
文体は読みやすくもなく読みにくくもないんですが、途中で金持ち中国人をアテンドする日本人として、阪神のキャップかぶったコッテコテの関西人のおっさんが出てくるんですが、それがもう生理的にダメでダメで…!
い、今時自分のこと「わて」とか語尾に「ですねん」とか言って阪神のキャップかぶったおっさんが金持ちの中国人を何臆する絵を置いてある高級画廊にアテンドしてくるとかありえる???
この人どこ出身なんだよ…と思ってプロフィール見たら京都だし!!!
ナンデ???????
もうほんとここがダメで読むの断念するところだった。
他の描写は普通なんですけどね…。主人公がそのおっさんのこと阪神タイガースって呼んでるとこも無理だった。多分私が阪神ファンだからってのもある。
あと生きてるか死んでるかわからないアーティストの川田無名ですが、実は身近にいたこの人が無名だったのか!という展開を期待してたんですが、そんなこともなくふらっと現れてふらっと消えてしまった…。それならもう死んでた方がよかったような…。
このミス大賞にしてはどんでん返しもなく、なんか期待外れだなぁという感想。
特に意外な犯人でも動機でもないし。
現代アートっていうテーマが珍しかっただけかな。
あと表紙がイラストですが、合ってない。イラストにするにしてももっとあっただろうに、なんでこんな半分ラノベみたいなイラストを表紙にしたんだろうね。
そもそもこの表紙が主人公なのか?それもわからん。