【本、漫画】城平京、片瀬茶柴-虚構推理(ネタバレ)
虚構推理というか鋼人七瀬編の漫画が6巻で完結したのでやっと感想書けます!
虚構推理は漫画から入り、我慢できずに小説を読んだという珍しいパターン。普段は小説から入り、よっぽどのことがないとコミカライズには手を出さないのです。
私が読んだ数少ない小説のコミカライズと比べるととても丁寧にコミカライズされていると思います。むしろ漫画の方がちょっと詳しいというか。一番違う部分は冒頭の琴子と九郎先輩が出会うところにエピソードが追加されています。小説だとさらっと人魚と件の交じり物であると伝えていますが、漫画の方はインパクトがあります。あの見開きゴマの衝撃はすごい。あのあとの淡々とした九郎先輩がもう、ね。ギャップがね。
後は大きな違いはないかなぁ。九郎先輩の飲み物がペットボトルだったのが缶になってたりとか…科白も基本そのままだけど小説の語尾の「っ」が減ってるとか。あ、あとは鋼人七瀬倒したあとの妖怪たちのリアクションが違うかな。小説だと遠巻きに見て喜んでますが漫画だと琴子を胴上げします。胴上げされてる琴子も可愛いし、九郎先輩が近寄ったらササッと遠のき九郎先輩が琴子をキャッチするのもとても良いです。
ちなみに私が一番好きな科白は紗季さんの「これはひどい嘘だ」です。このコマは汎用性が高いぞ!
私は3巻まで漫画が出た時点で小説を読んだのですが、コミカライズでとても楽しみにしている場面がありました。それはホテルで鋼人七瀬対策を練っている琴子に九郎先輩がチョコを食べさせるシーンです。『岩永はそのまま指ごと口にして、』の部分。ちょっとエロく描いてくると思ったんですが結構アッサリ…指ごと口に入れてナイ…(´・ω・`)
しかしまぁ茶柴先生の画力の高さは素晴らしいです。むしろこの人今までどこで何してたの?突然こんな人連れてくるなんて講談社すごくね?と感心しきりなのです。琴子が最高に可愛い。服も可愛い。
もう一つコミカライズで楽しみにしていたのはもちろん最後のイワナガヒメのくだりです。これはもうほんま良かったですねーグッドです。九郎先輩たら突然デレるんだから!しかも無意識だぜこいつ!小説のときも「ひゃあああああ///」となりましたが、漫画でももちろんです。たまらん。なんだかんだ言って感がたまらないんですよ、このふたり。紗季さんがちょっと羨ましく思うのもわかる。
最後に私が突っ込みたいことはふたつ。
①長年成功しなかった人魚と件の交じり物の実験が同じ世代で九郎先輩と六花さんで成功したこと
②鋼人七瀬と戦う公園に誰も人が来ず目撃証言が出なかったこと
そもそも妖怪変化がいるのかとか件と人魚どうやって調達してんねんなどという野暮なことは言いません。笑
なななんと、虚構推理はこれで終わらないらしく漫画は続くし小説も平行で書き下ろされるとか。嬉しい!可能であれば小説はいきなり文庫にしてほしい〜!まだ詳細出てないけどタイガ文庫から出してくれないかなぁ。