ROCKSTEADYな日々を求める

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【本】円居挽-京都なぞとき四季報(ネタバレ)

最近多いですよね、京都なんとかのなんとか屋さん…とか、京都舞台にした小説とラノベの合いの子みたいな小説。そういうのあんま読まないんですけどね、ここは円居挽先生ですから。読むしかねーわ!ルヴォワールシリーズ大好きですからの!

 

さて京大のとあるサークルが舞台ですが、まずこのサークルですよ。これがね〜私が大学生のときに入っとったサークルと激似なんですわ〜。京都の大学には大体こういう京都の名所(大体神社仏閣)回るサークルがあるのです。なので懐かしく読んでました。他の都道府県の人にはまずピンとこない設定かもしれぬ。

 

連続短編のかたちで話が進みます。ひとつひとつとても面白い。一見不思議な力が働いて…?と思わせつつ、ファンタジーはなく堅実な結論です。出てくるカクテルもすごく美味しそう。お酒はあんま飲めんが飲んでみたくなる。 

なんですが…ちょっと広げた風呂敷畳みきれんかった感がすごくて残念。トーチカと青河さんとの関係もそのままだし、ゆくゆく三角関係になりそうだった灰原さんまそのままだし…結末は不思議なバーのマスターをつきとめたとこで終わりますが、別にそこはわからんままでもよかったよ…と思いつつ…。続編があればいいのですが、今のところその気配もなく…この一冊だけだと完全に不完全燃焼です。

 

とはいえ、面白く読ませて頂いたのは事実です。不意打ちでみっちゃんが出てきたときは嬉しすぎてテンション上がりましたよ。みっちゃん可愛いなぁ。

読んだ感じとしては"森見登美彦−ファンタジー+西尾維新の薄い香り"かな。森見登美彦は好きじゃないんですけどね。