ROCKSTEADYな日々を求める

日々の音楽、本、漫画、アニメ、阪神、食べ物などつらつらと。

【本】中山七里-月光のスティグマ(ネタバレ)

中山七里話だと結構読むので新刊ということで手にとってみました。あらすじもまぁまぁだったので購入。

 

ていうかあらすじと第1章までを読んだ限りだと、双子の美人姉妹の片割れが阪神大震災で死んで、そのまま主人公とは生き別れて、検察と政治家秘書という敵対する立場で再開して愛憎入り乱れてなんやかんやあって、やれ入れ替わってただの愛欲にまみれて欺くだのドロドロすると思ってたら微妙に違った。政治家の汚金の流れを探る主人公と、政治家をも裏で操る性悪腹黒女の話だと思ったんよ…。イメージとしては白夜行の雪穂。が、しかしそんなことはなく、ただの政治家を盲信する美人秘書なだけだったし、1周回って双子は入れ替わってなかった。ていうか双子の設定いったんか、これ?

挙げ句の果てに汚金の証拠を掴むためにアルジェリアまだ行ってテロに巻き込まれて女の方は死ぬとか話の展開が唐突すぎて…。なんか面白そうな材料はばらまかれてたんだけど、あまり活かされないまま終わってしまった…。

 

なんか思ってたのと違う感じでした。しりすぼみ感があるね…。

あとなんか読んでる途中に石持浅海感あるなぁと思いながら読んでいた。

【本】菅原和也-あなたは嘘を見抜けない(ネタバレ)

探偵が早すぎる(下)を買いに行ったときに、同じタイミングで発売されてました。表紙が水鏡推理シリーズの紺野真弓さんだったのと、タイトルと帯の「嘘つきたちの騙し合い」の文言に惹かれて購入。

 

一言で感想を言うと、「男はアホってはっきりわかんだね」

もう一言追加すると「嘘つきたちが…騙し…あってない!」

 

彼女が孤島廃墟ツアーに出かけて事故死してしまった彼氏視点から話が始まるわけですが、この彼氏がもう最初から彼女に騙されてるわけですよ。「裕樹くんとしてるのが一番気持ちいいし、幸せ」って、他のヤツとヤってなかったらこんな科白出てこないから!気付けよ…!と。んでまぁこの裕樹くんはどんどん狂っていって人殺しちゃったりなんだりするわけですが、捕まらず彼女の死の真相を明らかにすべく日常生活を送ってるんですね。…日本の警察無能すぎんだろ。

 

ストーリーはもうひとつ別の視点からも描かれます。こちらはまさに孤島廃墟ツアーを行なっています。普通ならね、ああ彼女殺されちゃったときの話なのかな…って思うんだけど、帯に「この真相、絶対予想不可能」とか書いてあると勘繰ってしか読めないわけですよ…。ははあ!これは叙述トリックで過去じゃなくて××のパターンのやつかな?!やっぱり△△かな?!とか思いながら読んでしまうわけですよ。帯に大ドンデン返し!とか、ラスト3行でひっくり返る!とかあまり書きすぎる帯は純粋な読書の邪魔だよなぁと常々思う。が、そうしないとあまり本買わない人に手に取ってもらえんのかね…普段買ってる人にはマイナスしかないけど。

まぁ話が逸れましたが、叙述トリックとしてはオーソドックスなパターンのやつでして、過去の話と見せかけてこっちの方が時系列が先の話でしたという。んで死んでたのは裕樹くんっていうね…。

 

絶対予想不可能!とか嘘つきたちの騙し合い!とか煽りすぎたせいで、あ…ウンせやな。みたいな読後感でした。ていうか騙しあってなかったし。思ってたんと違う!

あと一つ言いたいのは最後の最後でキャラモノになったね?!いきなり探偵の御城夕月だ!とか言われても…これ続くのかな?なんかそんな感じの終わり方に見えんこともない。

 

と、まぁつらつら書きましたが、帯のせいで過度な期待をしてしまってその落差はありしたが、面白く読めました。

【本】日野草-そのときまでの守護神(ネタバレ)

またまた日野草です。好きなんですよ!!

 

水曜日の11時に上野の地獄の門の前で盗んでほしいもののお願いをすると叶えてくれる泥像の守護神の噂。なんていうかこの人こういう限定されたシチュエーション好きですねー!ええ、私も好きです。

 

最近亡くなった芸術家のマネージャーが地獄の門の前で依頼するところから話が始まるんですが、私ね、この時点で芸術家殺した犯人コイツだなって思ったんですよ。そしたらね、合ってたんです。ははは。

どこまでが仕込みでどこまでが敵なのかって思ったけど全部仕込みでしたね。最後どう繋がるか楽しく読んだいたのですが、芸術家である姉を憎んでいた弟の描写がもう少しあるとよかったかなぁ。狐につままれたまま終わってるよね。笑

犯人の最後は哀れの一言です。

 

果たしてタイトルにある「そのとき」はくるんでしょうかね。美鳥ちゃんがんばってほしいね。

 

【本】日野草-BABEL(ネタバレ)

日野草ね〜好きなんですよ〜。このBABELはGIVERの続編です。義波ちゃん!

ところで表紙の義波ちゃん、山Pっぽいと思うのは私だけだろうか。

 

今回も同じように復讐代行してますがなかなか趣向が凝らされています。どの人が依頼者でどの人が復讐されるのかが前作より工夫されてる。

また、グラスタンクみたいに結局どうなった?みたいな終わり方するものもあるし、悪事銀行も出てきただけで対決まではしなかった。これは次作のTAKERで書かれるんだと思います。グラスタンクの主人公たちがしれっと仲間として出てきたりするんだろうなぁと予想。

 

んで悪事銀行ですが、志尾のおじいちゃんベラッベラしゃべりますね。調子MAX!って感じ。次作で決着つけるのかなぁ。ズルズル対決するよりは悪事銀行は次作でスパッと解決してほしいな。あんだけ調子乗ってウッキウキだから多分こてんぱんにされるんだと思う。楽しみ。義波ちゃんたちが簡単に盗聴とかさせないでしょ。わざとだよきっと。

 

前作GIVERは必殺仕事人ではないけど結構スッキリ!だったのに対して今作は後味がかなり悪い仕上がりになっております。たまきさんとか可哀想だよ…何があったんか知らんけどさ。あと警備員くんもね。象の鎖はなかなかいい話でした。

 

ああ〜!TAKER楽しみだ!いきなり文庫…にならないかなぁ。やっぱ単行本なのかなぁ。

ちなみに今は「そのときまでの守護神」読んでるけど、とても面白い。日野草かなり好き。死者ノ棘も続編が決まったようでなによりです。

【本】井上真偽-探偵が早過ぎる(ネタバレ)

こちら上下巻に別れてまして、上が5月、下が7月の発売でした。上のサイン本があったので購入。きっとすぐ続きが読みたくなるから、下が出たら上下まとめて読もう!と下の発売を待ってました。下のサイン本は買えなかったー!くやしぃぃぃ。が、上下まとめて読んだ決断は正しかった!

 

いやぁおもしろかった。まさに探偵が早すぎる。現代日本を舞台としながら浮世離れした世界観はまさにメフィスト!いやまぁタイガなんだけど、メフィスト作家だからね。笑

まず名前がすごい。ネーミングセンスがおっつかないけどクセになる。朱鳥の子供達は頭文字がマ、ミ、ム、メだけどモがいない!気になる!メルリって名前可愛い。

 

トーリーは巨額の遺産(5兆!)の遺産を狙う一族からの襲撃を探偵が事前に撃破するというもの。悪い奴らがスコーン!とやられるのでおもしろい。今までありそうでなかったですね。

ザコから始まり、ラスボスの末妹・天后様までひっちゃかめっちゃか。この天后様が天性の人たらしとのことで、どんなエグい手で来るかと楽しみにしてました。が、しかしどんでん返しはその場にいた天后は本物の天后様じゃありませんでした…というぐらい。一華の友だちふたりのうち一人を懐柔ぐらいしてると思ってたのに…残念。敵はもうちょいゲスい攻撃してきても良かったかなぁと思います。

 

けど読みやすくて面白かったのでとても満足です。橋田いいですね。

しかし探偵の名前、千曲川光って三途川理みたいだよね!

 

【本】麻耶雄嵩-さよなら神様(ネタバレ)

本作は神様ゲームの続編…ですが別に神様ゲーム読んでなくても問題ないかと。そもそも神様ゲーム講談社でさよなら神様は文春だからね。

 

いやぁおもしろかったです。麻耶雄嵩ってる。麻耶雄嵩話はそんなに数は読んでないですが…)なんか妙にスッキリしない、もやもやイヤな感じ。隻眼の少女はスパーッン!とすっきりイヤな感じ!だったんですけどね。笑

 

途中で主人公は女子だと気付きましたが、別にだからそれがどうしたみたいにしれっと明かすし、それが別にストーリーに影響しないっていうね…

 

しかしね、まぁ各話はもちろんおもしろいんですが、この本は終わり方がすごい。ほんとすごい。なんて終わり方するんだ。こんなの普通の人には書けないよ。笑

【漫画】恋と嘘1〜6巻(ネタバレ)

ずっと恋と嘘の感想は書きたかったんだけど、うだうだしてたらアニメ化してしまった。笑

というわけで6巻までのネタバレ大アリ感想です。ちなみに週マガ31号の仁坂の姪っ子が主人公の10年後の話のネタバレもありますのでご注意を。

 

さて、いきなりですが私は高崎さん派です。もうなんていうかね、いちご100%のトラウマというか思い出があるので主人公には初志貫徹してほしいんですよ。

なーんですがやはり主人公はふらふらしますねぇ。まぁそうしないとストーリーにならんわけですが…。しかしもっとしっかりせんもんかね…。高崎さんと会ってる時は高崎さんスキー!莉々奈といるときは莉々奈スキー!ってアホか。高崎さんも莉々奈も(仁坂も)ネジのどこがいいのかねー?特別なエピソードがあり恋をした高崎さんと、科学の赤い糸の相手莉々奈ってことだよなぁ。ネジと莉々奈見てると政府通知って馬鹿に出来ない制度だってことを見せつけられますね。個人的にはそんなもの跳ね除けて高崎さんと結ばれてほしいです。じゃないと結局科学と政府の力に屈するオチになるわけで、どんな紆余曲折があろうとそんな話読みたくないし。

 

政府通知ですが、申し込み自体は強制ではない旨が5巻20話に出て来ます。が、親自体がゆかり婚だったりゆかり婚にあらずは人にあらずみたいな風潮なようなので強制ではないというのは建前で、親の意思で子供の頃に書類を出されてしまうのでしょう。このページで気になるのは都市伝説の部分ですね。特殊政府通知の部分。もしかすると高崎さんか仁坂、もしくはどちらも関係あるのかもですね。

政府通知について心と体の性が一致しない人や、同性が好きな人、そもそも人を愛せない人、障害者の人とかこの場合どうすんだみたいな疑問もある。なんせ主人公がなーんも考えてないあっぱっぱーなので必要な情報が全然出てこない!政府通知ってなんなんでしょうね…まだ謎が多いしこんなん本当に実在したら怖すぎる。

 

謎といえば高崎さんも本心が見えきらん。ネジのこと好きなのは本当っぽいんだけどなにか抱えてる。6巻26話で守りたいもの、ネジと同じくらい大事なものがあると言っていますがそこがキモなんでしょうなぁ。しかしこれに対するネジの返しは頂けません。「それは僕と莉々奈より大事なもの?」というのは自分たちのことを驕りすぎですアウト。高崎さんと仁坂も知ってることがあるけど言えない→何も知らないネジと莉々奈が空回りって感じですね。

 

高崎さん派だと冒頭に言いましたが、好きなのは仁坂です。笑

ムサヲ先生も仁坂描きやすそうですよね。仁坂はネジが好きなんだろうなぁ。厚労省のお偉いさんと繋がりもあるようで特殊政府通知絡みなのかなんなのか…。仁坂は政府通知拒否してるか申し込んでないと思うんですよね。俺には政府通知来ないって言ってたし。ちなみに厚労省のお偉いさんは高崎さんとも面識があるのでこの辺も理由が気になる。

ちなみにお母さんの苗字が仁坂でお父さんは木戸だから婿養子なんだね。お父さん身長伸びたよね〜〜〜。笑

 

んで、週マガの10年後漫画についてです。10年後の4人が出て来ますが、莉々奈も高崎さんもネジも左手薬指に指輪をしています。そしてなんとよく見ると仁坂も左手薬指に指輪してるんです。ネジに至っては自分の子と思しき男の子を抱っこしてますが、この子見たときにもうね、高崎さんルートだああああああ!と思いましたね。正直、高崎さんのCVが花澤香菜の時点で高崎さんルートだなと思いました。とは言いつつ、ネジにソックリなのでネジ似だということでゴリ押せばルート変更は不可ではない…けどちびネジくんは高崎さんにも高崎さんにソックリな弟にも似てるんだよーほんとー!指輪もね、よく見るとネジと高崎さんのやつ似てるんだよ…。

あと仁坂の指輪ですよ…相手誰なんだろう。莉々奈?って一瞬思ったけど違うよなー仲の良い姪っ子が嫁と会ったことないって不自然だし。しかしまだ結婚してない可能性もあるか。なんせ職業が俳優さんですから!これはロミジュリで目覚めたんだな、きっと。

しかし仁坂ゆりにゃんのDNAはすごい。孫に隔世遺伝してる。お父さんもお母さんも髪の毛色素薄そうなのに黒髪とパッチリつり目は祖母とおじ譲りってことですな…かわいい。

残念なのは莉々奈登場シーンで指輪描き忘れてるところ。ムサヲ先生忙しいんだネ。

 

長々と書いたけどまだまだ分からんこと多いしマンガボックスの更新ページめっちゃ少ないしなかなか話が進まない!原作はまだまだ終わらなそうな中、アニメはどうやってオチつけんのか気になるし。アニメといえばキスシーンは流石に無音でしたね。笑