ROCKSTEADYな日々を求める

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【本】辻村深月-島はぼくらと(ネタバレ)

瀬戸内海の島の話ということで広島から尾道の旅で読もうと思ってたんだけど、結局帰ってきてから読んだという。

しかし尾道に行ったおかげでかなりイメージが湧きやすかったです。

 

内容はかなりよかったです。辻村節炸裂。同じような瀬戸内海の島モノ書いてた湊かなえとはやっぱ違うわ。

湊かなえもそうだけど島モノっていうと過疎とか閉塞感をテーマにしてて結構暗い話が多くて、読む前はどうかなぁと思ってたんですが杞憂でした。読んでよかったです。

 

が、しかしちょっと散らかってるというか描ききれてない部分が目立つなぁと。

いちばん残念だったのは朱里と源樹はどうなったんだよー!ちゃんと書けよー!

源樹が高校卒業するまで朱里とのことなんとかするとかって行った割にその後の描写がないよー!ええー?!朱里も源樹がまさか自分を好きだなんて全く気付いてないし…。せめて子供の頃「兄弟」になろうという約束をお互いが覚えてたことぐらいは知って欲しかったよぉ〜。ううー。

なんか最後に突然出てきた環ちゃんに全部持ってかれすぎなんだよー。

環ちゃん出てきたのは嬉しかったけどさぁ、別にこの話には出てこなくてもよかったかなぁ。

エピローグも7、8年経った後の話の割に描写が少ないし、もっと結末は丁寧に書いて欲しかったよ…。余韻を残すとかでなく本当に書き足りてないと思う。

衣花と新も最後にぶっ込んできた割にそれだけだし、衣花が突然村長になったとことかなかなか強引。そこもうちょい丁寧に書いてくれても感が否めない。

マジレスするとただでさえ注目されてる冴島の村長が25歳の女の子(しかも可愛い)ってことでなかなか大変なことになりそうだよネ…。

 

好きな話ではあるんだけどなんだか物足りなかった…かな。続編書くのかな。