ROCKSTEADYな日々を求める

日々の音楽、本、漫画、アニメ、阪神、食べ物などつらつらと。

【本】藤崎翔-神様の裏の顔(ネタバレ)

結構な本屋さんで平積みされてたり、話題!ってなってたので読んでみました。

 

神様のような清廉潔白な教師の葬式の参列者が独り語りでかわるがわる章が進んでいくスタイル。

話が進むにつれ、神様のようだった恩師には実は裏の顔があるのでは…?とだんだん話がキナ臭くなってきます。

まぁなんだ、湊かなえでよくあるやつだよ。

 

結構早い段階でキナ臭くなりはじめ、中盤あたりで神様には裏の顔があった…!ってなっちゃうので、残りの頁数考えたら違うオチなんだろうなぁと想像がつく。

この著者は元はお笑い芸人だったそうで、そういう色眼鏡のせいかときどきギャグが滑ってるのも気になる。

ただテンポはよくて読みやすいです。普段本読まない人も読みやすいのでは。知らんけど。

 

まぁしかし神様の仕業では?という悪事は結局娘の二重人格の妹が犯人でしたというオチでしたが、いささかご都合主義かなぁ。手口が杜撰な割に露見してないとことかちょっとツキすぎてるね。まぁこの小説の趣旨はそこにないと思うのでいいですが。

娘が二重人格で、ときどき妹も喋ってるということははたから見るとかなり情緒不安定な子だわな。笑

おろおろ喋ってたかと思うと、突然声を荒げたりするわけですから…ちょっと無理があるので妹は喋らさんで良かった気もする。

 

結局、神様のような清廉潔白な教師に裏の顔はなかったわけですが、教え子とニャンニャンしとったのだけは気持ち悪い。これだけで充分裏の顔だと思うけど…。

 

 

【本】長沢樹-冬空トランス(ネタバレ)

真由ちゃんシリーズですねー。結構最近夏服を読んで冬空まだかなー♪とか思って気ィ抜いたたら存外早く出てウヒョーって感じです。

 

真由ちゃんと遊佐の出会いといういちばん古い時系列から、消失後の新しい時系列の話まで収まってます。

時系列は物語中で遊佐くんがまとめてくれてます。親切。

消失と夏服で、ボン!ボン!と置かれてた物語が冬空でなめらかにつながりましたね。

 

・冬空トランス

まぁ確かに綾世は偽善者なんだが美月の方が最悪だな。佐々岡の性癖も理解不能だし、この仲良し三人組()全員気持ち悪い。

読み始めは美月応援してたけど、佐々岡とヤッてることがわかってからは評価反転、うまいことできてるわー。

まぁしかし佐々岡みたいなのに対して、この世の男の中で佐々岡しかいらない!みたいな綾世は佐々岡の元カノの言うところの処女捧げた女の子のアレなんですかね。

 

・夏風邪とキス以上のこと

・わがままなボーナストラック

ヒカルくん再登場。

遊佐くんはヘタレなのか策士なのかわかりませんね。

キス以上のことをしそうな良い感じで終わって、結局どうなったのか明記してなかったのでニヤニヤしてたんですが、次のボーナストラックで小和に邪魔されたことが書かれておりがっかり。

それを知った秋帆と秋帆ママにボコられて北海道まで拉致られた遊佐くんですが、秋帆もよくわからんのよなぁ。いつまで暫定彼女なんてやってるのか…遊佐くんも真由ちゃんが好きな割に愚だ愚だと暫定彼氏なんかしちゃってそれじゃあ真由ちゃんはおこですよ。とりあえず小和と秋帆が邪魔。

 

真由ちゃんシリーズ、もう続き出てないんだよなぁ。続きそうなんだけど。

【本】相沢沙呼-ロートケプシェン、こっちにおいで(ネタバレ)

いんやぁ、ええー?!わたしが馬鹿だからかぜんっぜん理解できないんだけど…。

RedBackの語り手が実は井上さんじゃなくて織田さんでした〜!ってのはわかるよ。わかるがしかし織田さん学校来てるじゃん〜〜〜?!って混乱してる。

自分以外の子はバレンタインの噂を笑顔で楽しい話をしてるんだろうか的なモノローグもあるけど、あんたいちばんバレンタイン楽しんでますやん…みたいな。

最後の話にでもちょっと織田さん風邪気味で休んでるんだって〜珍しいね〜みたいな一文があるとないで全然違うと思うんだけど…。

なんで読んだ人みんなそこスルーできるんだろう。同じようなこと感想書いてる人いなかったし。

わざわざ違うクラスのカッキーたちのグループで昼ごはん食べてんのもよくわからんし…まぁこれは友達100人できるかなの織田さんだからギリ許容できる…か?

ううーん、もやもやする。

 

ハツはサンドリヨンの頃に比べると丸くなってます。

須川はイライラする。

ハツが好きなのに八反丸のチョコもらって全部食うな、ボケ。そういうとこやで!

【本】石持浅海-二歩前を歩く(ネタバレ)

買っときは日常のちょっとした不思議な出来事を解明していくいつもの石持スタイルの話かと思ったら、普通に怖い話だった…オカルトです。

不思議な出来事に困っている各話の主人公が同じ会社で働く"小泉"に相談し、小泉が理由を解き明かすという共通したストーリーで、小泉はオカルトだからあえてHowは議論しないです。

 

何が怖いって、小泉に相談する奴らが「心当たりはない」とかって善良な会社員を装ってるけど、話が進むにつれ実はその裏殺人してたり、子供遺棄してたり怖すぎじゃんよ…。最後の話だけはいい話。

 

6話の短編の中でいちばんイマイチだったのが表題作の二歩前を歩くかな。

一歩ずつ進むの方がインパクトあっておもしろかったです。

 

それにしても…小泉何者なんだ…。

こいつがいちばん怖いといえばそれもそう。

 

斬新な展開でおもしろかったですが、もうちょっとオカルトっぽい話ですってのは帯とかあらすじに書いた方がいいかな。

 

【本】幻双城事件-椙本孝思(ネタバレ)

このシリーズ前3作は読んでいて、続きが出たのを最近知ったので読むタイミングが今になりました。

相変わらずハテナは可愛いですね。

黒彦ってこんなしゃべり方だったっけ?ちょっと粗暴すぎでは…などと思いながら読み進めます。

 

トリックとか犯人とか動機はまぁ置いといて、よくわからん話だなぁ、と。

そもそも意味ありげにプロローグから出てくるニコが必要ないんじゃないかと…特に役にも立たないしかといって殺されるわけでも犯人でもキーパーソンでもなく…お父様のお城ガー!お父様のお城が馬鹿にしないデー!キー!けど黒彦は好き!って、えぇ?みたいな。

しかもプロローグで黒彦の父さんと出会って息子がいるって会話までしていて、会いたいなーとかっつってる割に実際黒彦と再開したら覚えてないとか…。ほんとは覚えてて後半なんかしらあるんやろなー思っ出たら特に何もないし…そういえば!って思い出す描写があるのかと思いきやそれもなく…の割に5歳の頃の記憶はあるんですー!みたいな主張もあり…なんなんやこいつ…。

出てくる人数もやたら多いが明らかにこんなに必要ないし。

ハテナが可愛いだけになんか残念な話であった。

 

ちなみにこれは2014年に発売されて、続きは出てない模様。このシリーズこれからどうすんだろ。

【本】古野まほろ-ねらわれた女学校(ネタバレ)

ぐるなび殺人事件を読んだ勢いでこちらも。世界観忘れないうちに読む方がいいかと思いまして。

こちらは四編からなる短編集です。

結論から言うと…かなりいい!このシリーズ…というか古野まほろは短編集が読みやすい。古野まほろが初めてでこのシリーズ未読の人はこれから読むといいかも。

これまた4編中、3編がセラ黙前の話なので特に問題ないですね〜。

 

・消えたロザリオ

ロザリオが消えた理由が覚せい剤っつーのは…ぶっ飛んでるなぁ。笑

最後の今日子の赦し方も…うーん。

あとの話で新代打先輩とは仲良くなったとあるからヤクはやめられたのでしょうか。

 

・とらわれた吸血鬼

吸血鬼がいると見せかけて…の話かと思ったら吸血鬼はいるテイの話でしたね!汗

しかもなにやら条件が細かいぞ。笑

並み立つ水が苦手が吸血鬼をいかにして三河湾の孤島から脱出させるか…という話なので、謎解き担当はハウダニットのみづき、ですね〜。

しれっとジョバンニ飯塚佑チャンの存在が出てくるけど、セラ黙で初めましては今日子と茉莉衣だから、みづきが手配したってことは問題ないのかな…。

飯塚佑って誰?みたいなやりとりがあってもよかったような…。

 

・あらわれた悪魔

この話がいちばんおもしろかったかな。

しかし拷問シーンはかわいそう。ううっ…茉莉衣〜(´;ω;`)

いい所で校長が出てくるのは予測済として、日本に3人しかいない大司教のくせに悪魔に詳しくないとかありえるのか???

解放されたあとのフォロー的な部分がバッサリなかったのもなぁ〜。

 

・ねらわれた女学校

この話はセラ黙よりあとの話かと思われます。マグダラ計画のことを今日子が認知してるので。

ちらっと獣のことが出てきます。

 

とりあえずこのシリーズはマグダラのマリエさんがサイコーに可愛いです。以上で〜す。

 

 

【本】古野まほろ-ぐるりよざ殺人事件(ネタバレ)

分厚いですねー。分厚いから気分乗ったときに読もう…と未読棚にずっと置いてましたが気分が乗ったので読みました。

このシリーズ1作目のセーラー服と黙示録も読んでまして、その頃から茉莉衣が可愛くて可愛くて…語尾の延ばす部分が絶妙なんですよね〜。

 

内容は、まぁこうもクローズドサークルを思いつくか!と。前フリ長めですね。

絶対嘘をつかない正直族とかのロジックはどこかの臨床真実士のようです。

ていうかこの話、セラ黙より前の話なんですね。

古賀が今日子に興味を持つきっかけになった話ってことかな。

余談ですが、最新刊のねらわれた女学校も最後の表題作以外はセラ黙以前の話かと。

 

会話も地の文も読みやすくはないですが私は好きです。慣れるのに時間はかかりますが。笑

 

 最後終わり方ですが、今日子がしれっと人刺しちゃってるのがなぁ。ていうか殺っちゃってるよねぇ。懐剣が標準装備ってのもなぁ。

と、そこだけもやもやしました。